3月1日に第17回ロシアンサロンを開催しました。
当日は当会のお手伝いをしていただいているアリョーナさん(ウズベキスタン出身)に、自身の体験談を中心に話ししていただきました。私たちに馴染みの薄いウズベキスタンのお話しが聞け、大変興味深いサロンになりました。
第17回ロシアンサロン“シベリア”報告
スピーカー:チャガイ アリョーナさん
今年初めてのロシアンサロンを3月1日(日)に順覚寺の会議室をお借りして開催しました。あいにくの雨の中でしたが、会員、愛知県立大学の先生や学生など20名以上の方々が参加してくださいました。スピーカーは、愛知の会がクラスノヤルスクからの訪日団を招聘する時、通訳をお願いしていたチャガイ アリョーナさんです。
進行は、加藤史朗顧問に進めていただきました。テーマは「複数の文化と共に生きて」。アリョーナさんはウズベキスタンで4つの国の文化に触れられてそうです。ウズベキスタン、朝鮮、ロシアそれになんと日本です。首都のタシケントには、日本人抑留者が建てた立派な劇場や日本人墓地があるそうです。アリョーナさんは、プロジェクターを使用し、故郷のウズベキスタンの地理・気候・民族・食べ物・通貨など基本情報から、文化・宗教・歴史・人との交流等、幅広い観点でお話をしてくださいました。
2回の休憩時には、動画でウズベキスタンの風景や職場の仲間や生徒達によるAKB48の楽しい踊りを流していただき、お話から休憩まで余すところなく、テーマの「複数の文化と共に生きて」をアリョーナさんが発信している心が伝わってきました。
1時間30分のお話の後、質疑応答の時間を持ちました。21名の参加者から、次々と質問が出されました
〇日本語を学ぶきっかけは? ―日本人に対して親切というイメージがある。「おしん」のドラマをたくさんの人が見ている。昔の日本のイメージと近代的な日本のイメージがある。
〇代表的な産業は?―綿花・金・麦・天然ガス。
〇12歳で成人とされているのは?―昔からある風習なので今は違う。
○アリョーナさんが日本に来てカルチャーショックを受けたことは?―大学のカリュキラムの違いで戸惑ったが、特にカルチャーショックはなかった・・・等々いろいろ質問が出されました。
最後にアリョーナさんがご自身の感想を話しました。
「2003年に千葉大学に留学した当初はロシア文化の紹介をしていた。自身の中では韓国、ウズベキスタン、ロシア、日本の文化が共存している。だから日本に来てもカルチャーショックは感じていない。お互いの文化を理解することが大切だと思う。」
まさに多文化共生の具体例を見たようで、とても有意義なお話でした。アリョーナさん、ありがとうございました!
このサロン終了後、近くにある名古屋ハリストス正教会を訪問し、松島神父様から正教会の歴史とその意味について詳しいお話をうかがいました。
次回のサロンのご案内は後ほどホームページ上でお知らせします!!